遠い山に雪

生活における瑣末なことあれこれを書きます

『文学フリマ東京40』に行ってきた

2025年5月11日(日)に東京ビッグサイトで開催された、文学フリマ東京40に一般参加してきました。

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まずは購入品をどどん。たくさん買いました!エッセイ多めに、ハック本や短歌本も少し。事前にチェックしていたサークル以外にもふらりと惹き寄せられたりして新しい出会いもあり大満足の体験でした。

文学フリマは、作り手が「自らが〈文学〉と信じるもの」を自らの手で作品を販売する、文学作品展示即売会です。

文学フリマ公式サイトより

2002年に開催されてから徐々に規模を拡大し、前回からはついにビッグサイトでの開催。東京以外でも全国8ヶ所、一年間に9回も開催されているそうです。

文フリに参加するのは初めて、かつ狙いのサークルさんたちはインターネットの世界ではある程度知名度のある方ばかり……ということで、何時に行くか悩みました。文フリの開催時間は12:00〜17:00。これが大型二次創作即売会であれば、推しカプの本を確実に得るためには開場前に待機列に並んでおきたい。しかし文フリはどうなんだろう?Twitterで回ってくる文フリの話題は「混雑がすごい」「人がすごい」という話ばかりだったので、始発ダッシュをかまさないと買えない……?と震えながら、前日は11:30頃に待機列に並べるくらいの予定で準備。

当日寝坊をかましたので開場前に到着することはできず、開場一時間後の13時前に到着しました。

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かわいいデザインのメインビジュアル!このイラストを使った公式グッズとか欲しかったなー。「読書で"私"をデザインする。」というキャッチコピーには少し思うところがありますが……読書は自己プロデュース・ブランディングの手段ではない派なので。どんな層をターゲティングしているのかが読み取れるコピーだなと思いました。

13時には入場待機列はなく、入り口付近のコンビニの食べ物も十分ある状態。入場券の当日券販売所も並んでおらずスムーズに入場できました。当日券売り場は現金のみだったので事前にネットチケットを買っておくと良いと思います。カタログが無料配布な代わりに入場料を千円払う方式なので、チケットを見せてリストバンドをもらいます。

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会場内の様子。みっしりと並べられたスペースたちと、それぞれの「好き」を探してそわそわと歩く人たち。売る側も買う側もそれぞれに自分の「好き」の気持ちを抱き締めていて、この会場内にそんなアツい気持ちが溢れていて、わたしは即売会のこういう雰囲気が好きだ……!と震えました。だから即売会って最高なんだよなあ。

事前にリサーチしていて懸念だった混雑具合ですが、ビッグサイトに会場規模が拡大したからなのか、想定していたよりもずっと快適でした。ただこれはわたしが普段スパコミとかコミティアとかに行き慣れてるからかもしれないので、大型即売会に慣れていない人からすると「人、多い…!」となってしまうのかもしれない。でも壁サーもないし、人気のサークルも列はたかが知れてるレベルだったし、座って休めるところもたくさんあって回転も良かったし、この規模のイベントの中ではだいぶまったり快適なイベントだったと思います。ちなみにお目当ての本たちは13時会場着でも余裕で買えました。よっぽど数を少なく持ってきているとかではないなら14時までに行ければほぼ買えそうな雰囲気だった。ただ、こういうイベントに慣れていないのかサークル前に立ち読みの人とかが何人か溜まってしまった時に列整理をしていないサークルが目立つなあとは思いました。通路を塞がないようにブース側に寄ってくださいとか、隣のサークルの前に立たないでくださいとか、そういう呼びかけはもっとみんなできるようになったほうがいいなと思う場面がちらほらあった。

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今回協賛しているpixivが入場時にトートバッグを配布してくれていたので、購入品をこれにまとめられて助かりました(念のためトートバッグ持参していましたが)。デザインもオタクっぽくないので帰り道の電車でも安心。

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今回の出展スペース数は全部で3000弱くらいということで、会場は南ホール1-4のフロア2階分。さくっとほぼすべてのサークルを見て回れて楽しかったです。

個人的に良いなと思ったことで言うと、PayPayとかタッチ決済とかの電子決済を取り入れていると資金が底をついた後でも購入の選択肢に入るので、手数料などの問題はあるのだろうけれど、いっぱい売りたい!新規のファンを作りたい!という人には検討する価値があると思いました。面白そうな本だけど現金のみっぽいから立ち読みもやめとこう……となった場面が何度かあったので。ブースの装飾もめっちゃ大事だと思った!大きなポスターや幟を置いているところはそれだけで目につくし、机の前側にイチオシの作品の概要とかサークルの趣旨とかを書いててくれるとぶらぶらしながらも情報が目に入ってくるので足を止めやすくなります。あと値札!わたしは即売会に参加する時はお目当てのために用意した資金と残った分でぶらぶらしながら新しい出会いを狙う感じなので、パッと見て値段がわからないと知らないサークルにはなかなか手を伸ばせませんでした。千円でも500円でも、ちゃんと見えやすいところに見えやすく値段を書いておいてほしい。

わたしは今回しか知らないから過去の企業出展の具合はわからないけれど、商業デビューされているプロの作家さんや企業出展は壁サーにしたり別対応をするなどの対応も今後必要だろうなと思います。ハヤカワとかそのへんの企業出展は賑わっていた。コミケとかを参考にして企業ブースは別にして盛り上がりを作ってもいいのかも。

文フリへの感想や想いをリサーチしていると「規模が大きくなりすぎて有名人が一人勝ち状態」とか「装丁とかデザインで釣ったもの勝ちで素朴なサークルは見てもらえない」「新規の客が来ない」などの意見をよく見ましたが、今回の私の体験としてはぜんぜんそんなことなかったな、という感じ。わたし自身お目当てのサークル以外もぶらぶら見て回ったし、コピー本しか置いてないサークルもわりと人が集まっているところも見ました。自分の作品を売りたい!たくさんの人に読まれたい!と思うならもちろん宣伝を頑張ったりブースや本のデザインにこだわるべきだろうけれど、創作の楽しさと衝動を詰め込みました!みたいな作品もたくさん見かけて、それはそれでちゃんと存在してるし受け入れられてるよな〜と。もっと小さい規模で来場者全員が全ブースを見て回れるように、というのを文フリに求めるのはもう無理だと思うので、それを願う人たちは自分たちで新しく自分たちの理想のイベントを作るしかないんじゃないかなと思います。