遠い山に雪

生活における瑣末なことあれこれを書きます

本を作ってみたい

毎年だいたい冬の間は体もこころも調子が悪く、なにもできなくなり横になっている時間が増える。今年も例に漏れずで3月はブログも書けなかったし創作もほぼなにもできなかった。冬の間はずっと頭に靄がかかっているような感覚があって、脳内でイメージと文字をいったりきたりして再構築したり段取りを考えてそのための準備を考えて…なんていうことが全然できなくて、それこそ言葉通りの「生きる」が精一杯だったのだけれど、ここ一週間ほど急に脳がクリアになってきた。体調的にも引きずり込まれるような眠気が少しマシになり、行動量が増え、徐々に春の目覚めを体感している。体が起きてきた感覚。

f:id:dstn18c:20240403174043j:image

年が明けて28の代になり、30歳が見えてきたので、最近は30歳というひとつの区切りについてよく考えている。ざっくり20代と30代は社会から求められる責任だったり、ライフステージだったりが変わる人が多いのではないかと思っていて、私もぼんやりと3年後を見据えてこれからの選択を考えることが増えた。年齢はただの数字で捉われることはない、という考え方もあるけれど、でもせっかく30年生きたのだから、この区切りを利用して人生について考えたい。そんなことをぼんやりと思っていたら、ふと、「本作ろうかな」という気持ちになった。いや、前からずっと同人誌は作ってみたくて、でも書くネタないなあなんていう逃げの思考をしていたのだけど、なんか、なんとなく今年こそ本を作ってみたいな、と思えた。いま作りたい本は3種類あって、ひとつは「30歳」についていろんな人の考えや経験をまとめたアンソロジー。年齢はただの数字でなんの意味もないという人、30歳になってなにかが変わったという人、これから30歳を迎える同世代の人、30歳への偏見とリアル、いろんな人の「30歳」への気持ちを聞きたいな〜とぼんやり考えている。ほかには、写真と短歌のZINE。写真に合った短歌を作って見開きで左右に並べたら綺麗じゃないかな、と思って。自分の作品集に憧れもある。もうひとつは、昔から今までずっとわたしの音楽プレイヤーやプレイリストで一軍に入っている曲たちの好きなところや良いところを語る本。好きな曲に限定せず、たま〜に無性に聴きたくなる、こころに刻みつけられた思い出深い曲も語りたい。それぞれの本で表紙や装丁をがらっと変えたいな。使いたい紙もあるし、箔押しとか活版印刷もやってみたいし、遊び紙を豪華にしたいし、帯もかけたい。締切があったほうが目標を持って走りやすいので下半期に良いイベントないかな〜と思っていたら、東京で大規模なZINEのフェスが開催されることを知った。開催日は2025年の1月11日。9ヶ月後くらい。9ヶ月あればなんとかなるのでは…?運営の方からも、今から本作る人もたくさんいますよと安心できる言葉を頂いたので、めちゃくちゃ前向きに出展を検討している。本作りに向けて、誰か私のケツを叩きまくってほしい……。

ZINE FEST TOKYO・2025年1月11日(過去最大規模での開催予定)#ZINEフェス東京|BOOK CULTURE CLUB(シェア型本屋・無人本屋・リソスタジオを運営)