遠い山に雪

生活における瑣末なことあれこれを書きます

最近読んだ本の感想を書いてみるよ【2022年夏】

エッセイ中心に、久しぶりに小説も読んだので感想をちょこちょこと。

 

殺人鬼がもう一人

読み終わった後がじんわり嫌な気分になるような、ハッピーエンドじゃない物語(ミステリー)が好きなんですが、この作品のおかげでそういった物語を「イヤミス」と呼ぶことを知りました。

登場人物全員悪人。悪人度合いはさまざま、でもみんなどこか倫理観というか、規範意識がぶっ壊れててしれっと悪いことしてる、って感じ。地味にリアリティがあって良かったです。

東京都の端っこにある架空の町を舞台にした連作短編なのも読みやすくてよかった。連作短編って好きなんですよね。若竹七海作品はこれが初だったんですが、面白かったので他の作品も読んでみようと思います。

 

やりたいことは二度寝だけ

会社員をしながら作家をしている、津村さんのエッセイ。図書館でタイトルに惹かれて借りたんですが、二度寝についての話は出てきません笑

エッセイって、こんな感じでいいのか。と良い意味で思わせてくれた一冊。筆者が考えていることがつまびらかに書かれていて、親しみが持てるテーマが多かった。普通の人!という感じがブログっぽくて良かった。

 

税金で買った本(3)

1、2巻と読んでいて面白かったので3巻も。図書館がテーマってだけで惹かれますよね。リアルな図書館の日常を描いていて面白い。主人公のヤンキーくんが普通に良い子なのも安心して読める。この作品で「装備」という職種を知りました。図書館で働きたいなあ……

 

まじめな会社員(1)

職場でどう心を削らずに時間を過ごすか、"友達"に対する微妙な劣等感、長らくパートナーがいない自分のなんとなくの恥ずかしさ、結婚を急かしてくる親の鬱陶しさなど、日常でも実際にありそうなリアルな感情が描かれていた。たいした目標がなくても生活してしまえる社会だからこその、平凡であることへの小さな焦りのようなものも感じた。

ちょっと思ってたのと違ったので続きを読むかは保留かも。

 

きのうの影踏み

辻村深月さんの作品はエッセイ本から入っていて、小説作品を読んだことがなかったので手を出しやすい短編集から。都市伝説のような、禍話のような、どこかリアルで少しだけ冷えるような話がたくさんでとても良かった。こういうホラー(?)、大好き。個人的にはひとつめの話が一番好きかも。この路線でもっと短編集を読んでみたい。

 

あなたの後ろにいるだれか

きのうの影踏みと一緒に図書館で借りた。インターネット都市伝説系のホラー短編が読みたい気分だったんだよな…。名前を知ってる有名な作家さんも参加してて気になったので借りたやつ。期待通り、ほどよく楽しめました。

 

となりの脳世界

いつも聴いているネットラジオで紹介されてたのが気になって借りた本。村田沙耶香さん、ぶっ飛んでる……(褒めてる)。「これ、まじで?」とエピソードに驚愕する一方で、自分のことをじっくりと思い返してみれば、同じように友人に驚愕されたエピソードもあったな、と気付かされる一冊。みなさんは電車や車に乗っているとき、窓の外に人を走らせますか?私は忍者を走らせるタイプです!みんなの脳世界も覗いてみたい。

 

一生食えるプロのPDCA

PDCAについてもう一度ちゃんと学び直したいなと思ってKindle Unlimitedで読んだ。考え方の基礎とかがしっかり載ってて、読みながら自分の仕事に反映させる方法が思いついたりして面白かった。ちょこちょこ読み返して刺激を得たい。

 

コンサル一年目が学ぶこと

仕事でプロジェクトを管理していくなかで、どうすればうまく回るんだろうと悩むことがあったので、基礎を学びたいなと思ってKindle Unlimitedで読んだ。本当に基礎的なことが書いてあるので新たに学びがあるというわけではないけど、そうだよなこれ大事だよな、と思い返せるのでよかった。

 

ひきこもらない

シェアハウス?で生活しながらふらふらと東京を浮き彷徨っているphaさんのエッセイ。"普通"を外れてしまった所謂ちゃらんぽらんの先輩として(褒めてる)、人生の参考になる考え方とかを学べた。あと単純にブログっぽくて面白かった。私もスーパー銭湯に行くためだけに名古屋に行くとかしてみたい。(原画展を見に行くためはやったことがある)

 

 

順番を待ってる積ん読たち(一部)

許されようとは思いません

帰省時に京都に泊まった際に、お土産として買った一冊。イヤミスとして評判が良かったので買ったけどまだ読めてない。文庫で持ち運びにいいサイズなのでこれが順番待ちの先頭かな〜といった感じ。

 

東京を生きる

タイトルに惹かれて借りた本。私も東京で生きているので、同じような他者の話が気になった。著者名に見覚えがあるな、と思って借りてみた。

 

はじめての言語学

読みたい!と思ってだいぶ前に買ったのに読めてない一冊。言語学という分野を入り口から学びたくて買った。読む。(自戒)

 

ヘテロゲニア リンギスティコ〜異種族言語学入門〜

言語学生としてはこれは気になるでしょー!と思って買ったのに、買ったことに満足して読めてないやつ。なんかこう…興奮するかもしれないから元気な時に読みたくて…(言語を学んでいると興奮するタイプの人間なので)

 

マーケティングリサーチとデータ分析の基本

マーケティングと分析、うまくなりてぇ……と思って積ん読に入ってる。うまくなりてぇ……。読む。

 

 

そんな感じの夏でした。1ヶ月に3冊くらいは読んでる計算になるのかな?もうちょっと読みたいな。これからは読書の時間を増やしていきたい。

秋もたくさん読みたいと思います。