遠い山に雪

生活における瑣末なことあれこれを書きます

こころの栄養

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また積ん読が溜まってきている。この前は図書館にふらっと行って10冊借りてきてしまったし(まだ1冊目の初めのあたりしか読めてない)、ブックオフでもマーケティングや英語の本を買って積んだままだし、寝る前にベッドの中で読む用にKindleでエッセイも買ったりしている。もちろんKindleとDMM BOOKSのライブラリにはまだ読んでない本がたくさんあって、なのにSNSで他人の読了投稿を見てしまうと気になって買ったり借りたりしてしまうのだからしょうがない。この間はいつもとは違う図書館に行ってみて、いつもと違う蔵書の並びを眺めていたら10冊も手に取ってしまった。たまにいつもと違う場所に行くとそういう新しい出会いがあるから楽しい。しかし、せっかく借りてきた本たちもずっと積まれたままになっているので常に脳の数%を積ん読が支配していて頭がチリチリする。借りるときは読書欲が爆発しているのに、帰ってくるとSNSばかり眺めていてなかなか読書に手を出せない。SNSを眺めるほうが脳みそ的にも動作的にも楽なので、簡単に脳が満足するほうを選んでしまう。よくないなと思って今日は少し読書をした。最近は調子が悪いのでエッセイを読んでいる。エッセイは頭がぼんやりしているときでも物語の整合性とかを気にせずのんびり読めるので良い。

最近読み終わったのは「こいしいたべもの」。寝る前は穏やかな気持ちになりたくて、最近は食に関するエッセイを読んでいる。SNSで調べたりしていろいろ候補はあったけれど表紙のイラストが可愛くてこれを選んでみた。著者が子供の頃に食べて記憶に残っているものをそのときのエピソードと一緒に収録されている本で、読んでいるとなんだかこちらまで懐かしい気持ちになれる。あとがきを読んで「いとしいたべもの」という本が先に出ていることを知ったのでそちらも購入した。どちらもKindleで買ったので寝る前に眠気がくるまでゆるゆると読んでいる。

寝る前に読む本を探していて見つけたのが河出書房の「おいしい文藝」シリーズ。これは本ごとに「ひんやりと、甘味」などテーマがあるタイトルになっていて、それに関連するいろんな人が書いた食のエッセイが詰め込まれている。最近は一冊にいろんな人のエッセイが載っている本を読むのが好きで、人によって読みやすかったりピンとこなかったり、文体の好みがあることに気付けておもしろい。それで言うとさっき紹介した「こいしいたべもの」を書いた森下典子さんの文章はとても読みやすく、読んでいて情景が頭に浮かぶので好きな文体なのだと思う。図書館でエッセイの棚を眺めていたら「おいしい文藝」シリーズの本が並んでいたのでいくつか借りてきた。このシリーズはたくさん出版されているので、他の本も検索して他館から取り寄せるなどして読んでみようと思う。好みの文体だなと思ったらどこかに記録しておくようにしよう。心身の回復を待ちながらじっくり積ん読を消化していこうと思う。