遠い山に雪

生活における瑣末なことあれこれを書きます

水曜日やからサンデー読んでるんかな

電車に乗っていたら、前に座っている人がマンガ雑誌を読んでいた。水曜日だからサンデーかな、と思いながらこっそり眺める。降りるときにちらりと見えた表紙からすると、サンデーではなく週刊少年マガジンだった。そっか、マガジンも水曜日発売か。帰りの電車で読みたいくらい楽しみになっているの、良いな。電車を乗り換えて落ち着いたのでマガジンの今の連載作品を確認したが、最近マンガを読んでなさすぎて自分が知っている作品は見つからなかった。さっき電車で読んでた人はどの作品が好きなんだろう。

我が家では、スピードが過度に遅い車や蛇行運転している車を見ると「ジャンプ読んでるのかな」「今日月曜日だもんね」「今日は水曜日だからサンデー読んでるのかな」と話すお決まりの流れがある。それくらい楽しみにしてるだろうから仕方ないね、とイライラやもやもやを冗談で片付けるライフハックなのだが、とはいえ運転しながらマンガ雑誌を読むのは絶対にやめてほしい。最近ではさすがに見なくなったが、10年くらい前までは本当に運転しながら雑誌を読んでいるドライバーを見かけたのでこわい。我が家でのお決まりは他にもあって、危険運転をしている車を見ると「トイレ漏れそうなんかな」だとか「門限やばいんかな、ここからやと21時の門限で岸和田くらいかな(家が)」みたいな会話をする。とりあえず笑いに転化することで他人へのイラッを消化しようという大阪人らしいハックだ。門限予想は地味に楽しくて、たとえば20時47分にスピードを上げて走っている車を見ると、そこから15分程度かかる場所が居住地で、門限は21時なのかな、というように予想する。1分でも過ぎたらドアロックかけられるんやろなあ、と笑うことで、ちょっと楽しい時間を過ごせるのだ。今は東京に住んでいてほぼ電車での移動なので、ものすごいスピードで周りの人にぶち当たりながら歩いている人を見かけたりするとトイレ近いんかな、と思うようにしている。うんこ漏れたらやばいもんね、じゃあ仕方ないね、と思えばちょっと許せる。間に合うといいね。うんうん。

私はなかよしっ子からのジャンプっ子だった。いつだって、楽しみがある日々は輝いているものだ。久しぶりに私も定期の楽しみを作ろうかな。

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春の楽しみ、梅