遠い山に雪

生活における瑣末なことあれこれを書きます

プリマハムにめろめろ

休日、出かけようと電車に乗ったときに車内がガラガラだと、途端に不安に襲われる。たま〜にうっかり曜日や日にちを間違えていることがあるので慌ててカレンダーを見るが、たしかに休日。よかった。いつもはわりと混んでいる時間帯でもぽっかりとそのタイミングだけ変に空いてたりするときがあって、人がいるはずの時間・場所で変に人が少ないと異世界に迷い込んだようで心がザワザワする。なんとなく景色に違和感があって落ち着かない。程よく人がいて、でもちょうど席が空いてて座れるくらいの混み具合が理想。かと言ってぎゅうぎゅうの電車も嫌いなので、わがままだな、と自分に思う。平日午後の電車はそんな良い感じの混み具合が多い気がして快適。でも、平日朝、都心に向かうぎゅうぎゅうの電車に詰め込まれながらホームの反対側に停まっているガラガラの電車を見ると悔しく思う。あの電車に乗りたい。バランス良く人が流れてほしい。でも人間はみんな都心行きの電車に乗る。私も然り。

この前、久しぶりに人でぎゅうぎゅうのバスに乗った。銀座からビッグサイト行きのバスに乗りたくてバス停で待ってたら、すでに混雑しているバスが来た。奥に詰めてください、人が乗ります、と運転手さんが言う。まっすぐ立っているのがギリギリなくらいまで詰めるけど、それでも乗れない人がたくさんいた。私も一本目は満員で見送った。その日は東京モビリティショーが開催されて初めての土日だったので、きっとみんなビッグサイトに行くのだろうと思っていたら、途中の豊洲PITや有明アリーナでかわいい女の子たちがたくさん降りていた。アイドルかアーティストのライブがあるらしい。誰かの顔が印刷されたうちわを持って写真を撮っている女の子たちがいた。いいなー。イベントに行きたい。私は有明テニスの森で降りる。

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来たのはミニチュアミュージアム。常設展があることを最近知った。

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スポンサーにプリマハムがいるので展示の中に公式キャラクターが配置されていた。めちゃくちゃかわいい!!!!すぐにめろめろに。展示を見て回ってる間はプリマハムちゃんと呼んでいたが、あとで調べてみたらソップリンというらしい。私の大好きな香薫がミニチュアの工場のなかで作られていた。かわいい。ひたすらにかわいい。ソップリンのミニチュアフィギュアを売ってほしい。調べたらLINEスタンプなんかも販売されていたけれど、ニ次元になるとあんまりかわいくなかった。立体なのがかわいいのかも。写真の他にもちょこちょこと展示に登場していて探す楽しみがあった。もう一回見に行きたい。

誰かを喜ばせたり楽しませたりするためだけに存在する仕事のことを思う。生存には必要ない、余剰としての楽しみ。それを作る人たちは幸せな仕事をしているなと思う一方で、でもその人たちだって泣きながら仕事に行くことだってあるだろうし、最高の仕事をするために苦しみながら努力しているんだろう。きっと、どんな仕事にだってつらい瞬間も楽しい瞬間もある。そう思うと、この世に存在するものごとに無駄なものなんてないのかもしれない。最近は仕事についてよく考える。生存に必要なものを提供するエッセンシャルワーカーも、生存には必要ないけど、豊かに生きるために、誰かを楽しませるために何かを作る人たちもみんなえらい。みんなすごい。私はどう生きていきたいんだろう、と考える。答えはまだ出ない。