遠い山に雪

生活における瑣末なことあれこれを書きます

本の好みの変遷

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暑いので、目だけでも涼しくなりたい京都の景色。

 

台風の影響で低気圧になり、ヴヴヴとなっていた夜を過ごして次の日は快晴。特に大きな被害はなく、安全に過ぎてくれたようで安心した。ただ、東北の方がずっと大雨だそうなのでそちらに影響が出なければいいな…はやく雨が止むといいね…と思っている。

 

小さい頃から読書が好きで、特にファンタジーや不思議な話を好んで読んでいた。

現実的な物語には興味がなくて、この大変な現実を生きているのにわざわざ物語まで似たような世界を体験ことの良さが理解できなかった。

そんな私が好んだのはハリーポッターダレン・シャン精霊の守り人などで、漫画の好みも犬夜叉シュガシュガルーンD.Gray-manなどファンタジー要素が強いものばかりだった。学校での甘酸っぱい三角関係を描く恋愛漫画現代社会を舞台にしたリアルな物語には、いまいちハマれなかった。

大人になった今は、変わらずファンタジーや魔法が出てくるような物語は好きではあるものの、現代社会を舞台にしたミステリーなども読むようになった。大きな変化といえば、エッセイを読むようになったことだ。

幼い頃の自分は読書に対して現実からの逃避を求めていて、どれだけ自分が生きている世界とかけ離れた世界に入り込めるかが大切だった。でも、今は現代を舞台にしたリアル感のある物語の良さもわかる。ミステリーやホラー、サスペンスなどを読みながら、「もしかしたら、私の周りでも起きているかもしれない」などとひそかに妄想する楽しみを知った。

エッセイを読むようになったのはここ2年ほどのことだ。もともと小学生の頃からインターネットにどっぷりで個人サイトやブログは読み漁っていたのだけど、エッセイがそういったブログと近いことに気づいたのは最近だった。他人の頭の中を覗き見するのが面白い。同じようなことを考えていて、それを巧みに言葉にしている人を見つけては憧れている。自分と全く違う考えを書き連ねているのも、それはそれで興味深く読める。エッセイは、活字だと旅の紀行ものはあまり読まない。生活のあれこれを書いているエッセイが好きだ。漫画だと逆に同人誌で旅行記を読むことにハマっている。自分が行ったことのない国の、体験したことがない知らない文化を誰かの目を通して見ることができるのが楽しい。

 

大学生の頃には一度、ほぼ読書をしない数年間もあったけれど、こうしてまた読書の楽しみを感じられるようになってすごく楽しい。電子書籍も普及したことで手軽に色々な本が読めるようになって、SNSでの他人の読書記録から興味をそそられてついポチポチしてしまうことが増えた。電子書籍でも積ん読が溜まっていて、でも質量を持って目には見えないので、読みたい熱のピークが収まった本はつい後回しにしてしまう。あとは図書館が充実している地域に住んでいるので図書館も利用しまくっている。積ん読がたくさんあるのについふらりと図書館に行っては本棚の間を歩き回り、気になる本を4、5冊借りてはまた詰んでしまうことを繰り返したりなんかもしている。図書館に行くのは、自分にとってのセラピーの一つだ。読みきれずにそのまま返すこともあるけれど、履歴を見てまたいつか借りればいいや、と思えるので気楽で良い。この世界には自分が一生をかけても読みきれないほどの物語がある、とその数に圧倒されるのが好きだ。

 

読書って楽しい!物語の中に没頭できる能力があって良かった。これからもたくさん読みたい。