遠い山に雪

生活における瑣末なことあれこれを書きます

いざ行かむ、整体

もうすぐ、もうすぐ、あと少し。

定時になった瞬間、退勤ボタンを押して私は意気揚々とオフィスを出る。

整体に行くぞ!

3年前くらいから整体に通うようになった。ちょうどデスクワークの仕事に就いたばかりで、長時間座っていたせいで簡単に腰をいわして(※方言。壊して、に近い)しまったときにたどり着いたのが整体だった。その頃は今と違う新宿の整体院に通っていたのだが、仕事が変わり、住む場所も変わって新宿に行きづらくなったので近くで評判のいい整骨院を探しまくって見つけたのが今の整骨院だ。私の場合、整体に求めるのは「骨盤と背骨の歪みを治すこと」と「凝りをほぐしてくれること」の両方なので、国家資格を保有している人がいないリラクゼーションが目的のお店には通わなかった。見つけた整骨院がなかなかすごく当たりで、院長と、いつも指名する女性の施術者さんがめちゃくちゃ私の体と相性がいい。なんというか、すごく「ちょうどいい」施術をしてくれる。その施術が今の自分の体の不調にすごくハマる。通い始めた頃は特に指名はしていなかったが、今ではその女性施術者さんをほぼ固定で指名して通っている。整体って、基本的な知識や技術の向こうにあるのは結局相性なんじゃないかと思っている。私にとってはイマイチに感じる施術者でも他の患者なら合うだろうし、逆もまた然り。とにかく私は、自分に合う施術者さんに出会ってからここ2年ほど同じ整骨院に通っている。

ついこの間、ハサミを取ろうとかがんだところで久しぶりにビキッときた。この感じ、やばい。ぎっくり腰だ。現時点でぎっくり腰90%くらい。すぐに横になって楽な姿勢を取り、次の日の整体の予約を急いで取った。その日の夜はロキソニンテープを腰に貼り、じわじわと痛みを増していく腰に唸りながら眠った。ぎっくり腰2日目の仕事は結構大変だった。昼休みや小休憩は取れるとはいえ、1日8時間座っていなければならない。パソコンに向かっていると無意識に姿勢が悪くなるので気付いて正すのだが、その時に腰の奥深くに痛みが響くのだ。幸い2日目の夜と5日目の夜に施術を受けることができて今はだいぶマシになったけれど、これが完全なぎっくり腰になっていたら仕事になんてもちろん行けないし家事もできないしで大変なことになっていただろう。この時ほど整体のありがたみを感じることはない。

もちろん普段からマッサージや整体を受けており、だいたい3週間〜1ヶ月に1回くらいのペースで行っている。普段も腰回りが中心で、プラス肩こりもひどいので、30分コースだとまあ結局全身を揉みしだかれる流れになる。値段も納得できる価格帯だし、月に1、2回通って体が軽くなるなら必要経費だ。安いもんだ。

大阪に帰るための格安夜行バスには乗れなくなってしまったけれど、一度他人の手で体をほぐされる感覚を知ってしまうと後には戻れない。

そんな魅力が、整体にはある。

 

ジェーン・スーさんのマッサージ巡り本、めっちゃおもしろかったです。