遠い山に雪

生活における瑣末なことあれこれを書きます

大人のイヤイヤ期

お風呂入りたくない、炊飯器の釜を洗いたくない、歯磨きしたくない、髪を乾かしたくない、洗濯物も畳みたくない、明日の準備もしたくない。

なんにもしたくない。

うあ〜〜〜と思いながら、いやむしろ声に出しながら、ベッドに寝転がって天井を眺めてしまう。やりたいこともやらなきゃいけないこともたくさんあるのに、最近はそういうごちゃごちゃな頭を抱えたまま天井を見つめる時間が増えた。完全に疲れている。特に疲れるような生活はしていないはずなのに、なぜかすごく疲れている感じがする。なんでだろう。お皿を洗うとか、歯間ブラシを使って歯磨きをするとか、ソファの上に雑に置いている本たちを片付けるとか、そういうちょっとしたこと、5分か10分くらいで終わるようなことがぜんぜんできない。なんだかすごくすごーく面倒で億劫だ。その億劫な気持ちに頭がいっぱいになってしまいショートする。何もわからなくなる。物事の優先順位がつけられなくなって、天井を眺めるか脳のメモリを使わないTwitterのおすすめ欄を無限に見てしまう。最近はそんな感じでなんだか調子が悪い。

最近、朝起きられなくなった。アラームを10分おきにかけていても、泥のような眠気に引き摺り込まれて寝てしまう。体が重いし瞼も重い。これはお医者さんにも相談しているのだが、もともと不眠症なので眠れる分にはまだいいので様子をみましょう、ということになっている。だから最近は昼に起きて、うだうだと天井かスマホを眺めて、なんとか起きてやるべきことを一個か二個終わらせる、といった毎日を過ごしている。本当は朝からシャキッと起きて運動もしたいし本も読みたいし仕事を進めたいし勉強もしたいし個人制作もしたい。映画も観たいものがたくさんあるし、やりたいことはやまほどある。素材を集める撮影にも行きたい。なのに私の体と心(という言い方は本当はしたくない。全部脳の働きだから)は言うことを聞いてくれず、毎日時間を無駄に消費してしまう。こんなの大人のイヤイヤ期みたいだ。自分でもコントロールができなくて困っているのだ。もちろんお医者さんには相談していて薬を飲んでいる。

とはいえ時間を過ごせば波というのはいつかは上向きになるもので、今日はなんとか少し仕事ができた。この調子で回復に向かいたい。たぶん、私はいろんなことを難しく考えすぎなんだろうと思う。いろんなことをやる前からその工程を脳内で詳細に思い浮かべてしまい、やる前から疲れてしまって結局できないことが多い。それぞれを小さなステップに分解して怖くないよ、簡単だよと自分に言い聞かせてやらねばできないんだよなあ。人生何百回目かのそのライフハック(タスクの細分化)を思い出して今日は仕事を進められた。明日のために、起きたらやることをリストアップしておこう。起きたらメモに従って動けばそのうち目が覚めるように仕組みを作ろう。そうすれば、明日はもうちょっと何かできるかもしれない。そんなふうに思って、今日はもう寝よう。

 

読み始めた本